レナ「謝るけど・・・・・詩ぃちゃんも私達に何か言う事はないかな?かな?」
詩音「私にですか? お姉を咎める他に何が・・・」
レナ「・・・・圭一くん」
レナ「圭一くんはどこにいるの?」
詩音「圭ちゃんですか? それは私ではなく、お姉に聞いてください」
レナ「・・・・どうしてかな?・・・かな?」
詩音「お姉が隠したんですよ、圭ちゃんを」
魅音「わ、私はそんな事してないよ!」
詩音「お姉は黙っててください。見損ないました」
魅音「詩音・・・・信じてよ・・・!!」
レナ「魅ぃちゃんは知らないって言ってるよ?」
詩音「知らない筈ないじゃないですか。お姉以外に、誰が死体を隠せると言うんですか?いないでしょう?」
詩音「お姉なんですよ!! 園崎魅音!! 事実上の園崎家当主であるお姉なら、死体を隠すくらい簡単に出来るんですよ!!」
レナ「・・・・ちがうよ」
詩音「何が違うんです? お姉がやったと明確にわかるじゃないですか」
レナ「だって・・・・昨日、レナは魅ぃちゃんとずっと一緒だったんだよ?」
詩音「そ、それは・・・」
レナ「まだ魅ぃちゃんがやったと言いたいのかな?・・・かな?」
詩音「そ、そうだ! レナさんも共犯なんですね?!」
魅音「詩音!あんた・・・・さっきから言ってる事が目茶苦茶だよ・・・一体どうしちゃったの・・」
詩音「わ、私を惑わそうなんて甘いです! 甘過ぎます!私がそんな嘘を信じるわけないじゃないですか!!」
レナ「・・・・あははっ」
レナ「あはははははははははっ!!!!!!!」
魅音「れ、レナ?!」
詩音「な、なんですかいきなり・・・」
レナ「・・・・詩ぃちゃん、おかしいよ」
詩音「私の何が!! 何処がおかしいと言うんですか!?」
レナ「さっきから変だよ。無理矢理魅ぃちゃんを悪者にしようとしているみたい・・・・どうしてだろ? だろ?」
詩音「そ、それは・・・お姉がやったからです!!」
魅音「ふ、二人共落ち着いて! 皆怖がってるよ・・・!」
梨花「二人共、静かにしてほしいのです」
詩音「梨花ちゃま?! 梨花ちゃまは沙都子をあんな目に合わせた、あいつらに怒りはないんですか?!」
梨花「・・・詩ぃは勘違いをしているだけなのです」
詩音「り、梨花ちゃま・・・?」
梨花「ボクが無力だから・・・沙都子も・・・・皆も救えなかった・・・」
魅音「・・・梨花ちゃん?」
梨花「話し合えば、きっと誤解も解けると思うのです。だから詩ぃ、詩ぃも二人の話を・・」
詩音「梨花ちゃま」
詩音「そういう事ですか・・・そっか・・・・そっかぁ・・・」
魅音「し、詩音? どうしたの・・・?」
詩音「なーんだ、梨花ちゃまも敵だったんですね」
梨花「詩ぃ・・?」
詩音「私を洗脳しようったって無駄です! 消すつもりなんでしょう!?私と沙都子を!圭ちゃんみたいに鬼隠しするんでしょう!?!?」
魅音「だから!私は何も知らないって言ってるでしょ!!」
詩音「そうだ・・・そうやってとぼけて・・・・私を・・・沙都子を・・・なに食わぬ顔をして・・・消すんだ・・」
魅音「し、詩音?」
詩音「・・・はっ! さ、沙都子?! 沙都子が危ない?!?!」
魅音「し、詩音!あんた・・・」
レナ「きっと診療所に行ったんだよ」
魅音「じゃあ、私達も早く行こう!」
梨花「・・・大丈夫なのです、診療所には入江も鷹野もいますです。きっと、詩ぃには何も出来ないのです」
魅音「詩音・・・・」