第4章 その1

レナ「魅ぃちゃ〜ん」
魅音「おっ、レナぁこっちだよー」
レナ「えへへ、お待たせ」
詩音「・・・・はろろーん」
レナ「ふえっ? し、詩ちゃん??」
魅音「あはは、びっくりした?」
レナ「う、うん。詩ぃちゃんも一緒だなんて思わなかったよ」
詩音「私がいると・・・・お邪魔でした?」
レナ「そんな事ないよ。お祭りは皆で回った方が楽しいんだよ! だよ! ねっ、魅ぃちゃん」
魅音「うん、そうだね。せっかくのお祭りなんだからパァーッとやろうよ。そうでしょ? 詩音」
詩音「お姉にレナさん・・・ありがとうございます・・・・」
レナ「ど、どうしてお礼を言われるんだろ・・・だろ・・?」
詩音「・・・私、目が覚めました」
レナ「詩ぃちゃん・・・・」
詩音「落ち着いて、最初から考えていれば・・・・。レナさんの言う通り、お姉が出来る筈ないんです・・・」
レナ「そうだよ、何もおかしい事なんてなかった」
詩音「私が一人で騒いでただけなんですね・・・・本当はお姉を信じたかった・・・でも、私は沙都子を・・・・!」
レナ「し、詩ぃちゃんのせいじゃないよ!」
詩音「・・・・いいえ、私に責任があるんです。私が沙都子を・・・・もっとしっかりしていれば・・・・!!」
レナ「・・・・・・・・」
詩音「・・・私はお姉を憎む事で、逃げていたんです。お姉にもレナさんにも、私は酷い事をしました・・・」
魅音「昨日ね、お祭りの準備をしてたら詩音来たの。お姉に話があります、って。妙に真剣な顔だったからおじさんちょっと緊張しちゃってさー、あははは!」
詩音「わ、笑わなくてもいいじゃないですか・・・」
レナ「あははっ、魅ぃちゃん変だよー詩ぃちゃん相手に緊張するなんて」
魅音「あはははは、いやぁ、詩音から真面目な話がある時ってあんまり良い話じゃないんだよ。ほんと詩音は面倒な子だよー」
レナ「あははっ」
詩音「れ、レナさんまで・・・どうして笑うんですか?!わ、私は本気で謝ってるんです! なのに・・・・」
レナ「詩ぃちゃん、笑お?」
詩音「・・・えっ?」
魅音「レナの言う通りだよ。笑おう、詩音」
詩音「笑おうって・・・そんな・・・・」
レナ「詩ぃちゃん、レナ達は友達なんだよ」
詩音「わ、笑ってゆるせるわけないじゃないですか!?だって、私はあんなに酷い事を・・・・・」
魅音「友達だからだよ。友達だから、笑って許せる」
レナ「詩ぃちゃんはレナが怒ると思ったのかな・・・?」
詩音「だ、だって!」
魅音「ほらぁ詩音ー、昨日言ったでしょ?きっとレナは許してくれるって」
詩音「・・・・で、でも、」
レナ「でもじゃないよ、詩ぃちゃん。魅ぃちゃんもレナも、梨花ちゃんも沙都子ちゃんも、皆詩ぃちゃんの友達なの」
詩音「・・・・レナさん」
魅音「梨花ちゃんだって許してくれるよ」
詩音「・・・・・はい」
魅音「ほらほら、そんな顔しないの! 今日はお祭りなんだから!」
レナ「はぅ〜今日はお祭りの屋台で部活やるんだよ!」
魅音「くっくっくっ、いつもと環境が違うよぉ?おじさん、詩音に負ける気がしないねぇ」
レナ「れ、レナだって負けないよ!」
詩音「・・・・ありがとう・・・ありがとう・・・・」


レナ「わぁ! 出店がたくさんあるよ〜」
魅音「あれぇ、おじさん今年も来てくれたんだね!」
詩音「へぇ・・・・去年にも増して今年は盛況みたいですね」
レナ「魅ぃちゃん、梨花ちゃんは?」
魅音「ここで合流する予定なんだけど・・・・」
詩音「あら、いましたよ。梨花ちゃま〜」
梨花「みぃ、こんばんわなのですよ」
レナ「・・・・はぅ・・・」
魅音「へー、似合ってるね」
詩音「梨花ちゃまは本物の巫女さんですからね。袴が似合って当然です。ね、レナさ・・・・ん?」
レナ「・・・か、・・・・かぁいぃよぉ・・・・」
レナ「梨花ちゃんかぁいぃよかぁいぃよ〜〜!!おっもちかえりぃ〜〜!!」
梨花「みぃ・・・・・レナ・・・いたいのです・・・」
詩音「ほらほらレナさん、梨花ちゃま嫌がってますよ」
レナ「はぅ! ダメだよ詩ぃちゃん! 梨花ちゃんはレナがお持ち帰りするんだからね〜!!」
梨花「・・・みぃー」
魅音「あははっ、まぁこうなる事はわかってたんだし」
富竹「やあ皆、元気そうだね」
鷹野「相変わらず騒がしいわねぇ、くすくす」
魅音「富竹さんに鷹野さんじゃないですか。こんばんわ」
鷹野「こんばんは、楽しそうねぇ」
詩音「私達は騒がしいのが取り柄みたいなものですから」
富竹「あははは、皆お祭の注目の的になっているよ」
梨花「み、みぃ・・・・もうお嫁にいけないのですよ」
レナ「はぅ〜梨花ちゃあん・・・・」

レナ「富竹さんに鷹野さんだ! こんばんわ〜」
富竹「こんばんはレナちゃん。なんだかご機嫌だね?」
レナ「だって梨花ちゃんが・・・・はぅ」
梨花「みぃ」
鷹野「あらぁ、梨花ちゃん袴がとても似合っているわねぇ」
梨花「ありがとうなのですよ。にぱーっ」
魅音「さあ、無駄話はそこまで!! そろそろ始めるよー!!」
レナ「うん!」
詩音「お姉、今更泣き付いてきても加減しませんよ?」
梨花「ボクが優勝をいただきなのです」
富竹「えぇっと・・・・何か始めるのかい?」
梨花「今日の部活はお祭りが会場なのです」
鷹野「うふふ、楽しそうで羨ましいわぁ」
魅音「よーし、まずはアレだ! タコ焼き早食い対決〜!!」
レナ「魅ぃちゃん、レナが頂くよ!」
魅音「くっくっくっ・・・・甘いよレナぁ」
詩音「あら? 甘いのはお姉じゃありません?」
梨花「ボクは美味しい所を独り占めなのです。にぱーっ」
富竹「あははは、楽しそうだね」
鷹野「そうねぇ、お祭りが更に華やかになったみたい」
富竹「・・・本当ならあの場に沙都子ちゃんもいたんだろうね」
鷹野「・・・・えぇ」
富竹「じゃあ行こうか、鷹野さん」
鷹野「うふふ・・・・お願いね、ジロウさん」
魅音「うぎゃーーっ!!」
レナ「・・・はぅ・・・・負けちゃったよ」
詩音「お二人共、まだまだ修行が足りませんよ」
梨花「みぃ、漁夫の利で2位なのです」


詩音「梨花ちゃま、そろそろ時間じゃありません?」
梨花「はいなのです、ちゃんと見ててくださいね」
レナ「うん、行こう魅ぃちゃん」
魅音「・・・・ごめん、先に行ってて」
レナ「魅ぃちゃん?」
詩音「・・・行きましょう、レナさん」
レナ「えっ・・う、うん」
魅音「・・・・・・・・」

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