7章 その3

熊谷「・・・・そんな事があったんすか」
大石「はい。・・・情けない話になりました」
熊谷「そうっすか? そんな事は・・・」
大石「・・・・自分でもわかっていますよ。彼女達が仲違いをしてしまった理由は・・・・私にありますからね」
熊谷「大石さん・・・・・」
大石「本当に・・・・情けない話です。私には・・・・ああやって竜宮さんを励ます以外に、何もしてやれませんからね・・・・ははははっ・・・」
熊谷「そんな事ないっす! たしかに自分達のやった事は最低だと思います・・・・でも、だからって大石さんはそれを隠そうとはしなかった!それだけで・・・・大石さんが眩しいっすよ・・・!」
大石「熊ちゃんのおかげでもありますよ。今日は大変だったんじゃないんですかぁ?」
熊谷「こっぴどくやられたっす。大石さんは何処に行ったんだー!! って、課長はカンカンでしたからね。あっはっはっは!」
大石「すみませんね。熊ちゃんのおかげで助かりました」
熊谷「いいんすよ。大石さんは居眠りをしていて、自分はそれを誤魔化せと命令されていた。なーんて話したら、簡単に信じてくたっす!」
大石「なっはっはっは! 日頃の行いが悪くても、案外良い事もあるんですねぇ。いやぁ、勉強になりましたよぅ。なっはっはっは!」


熊谷「じゃあ、自分は先に帰ります」
大石「熊ちゃ〜ん? つれないですねぇ? どうですかぁ?これから一杯・・・・今日は私が出しますよぅ? んっふっふっふ」
熊谷「ええっ! い、いいんすか?!」
大石「えぇもう、今日は熊ちゃんに感謝しなければいけませんからねぇ。行きましょうよぅ?」
熊谷「はいっす! 喜んでお供させていただきます!!」
大石「なっはっはっは! では、行きまし、」
「お、大石さん!! 大変です!!」
大石「どうしました? 穏やかじゃありませんねぇ」
「じ、実は・・たった今・・・・・」


大石「・・・・な、なんだってぇ!?!?!?」
「ですから・・・!」
大石「くそっ・・・・!! 何が・・・一体何があったと言うんですか・・・・熊ちゃん!!」
熊谷「は、はいっす! 急いで用意します!!」
大石「・・・・何が・・・起きたというんですか・・・・・・・くそっ・・・!!」
熊谷「お、大石さん! 車の用意が出来たっす!!」
大石「行きますよ!! 早く!!」
熊谷「はいっす!!」
大石「・・・・一体・・・雛見沢で何が起きてるっていうんですか・・・・くそっ・・・・・・!!」


昭和58 6月

鹿骨市雛見沢村にて、大規模なガス災害が発生。
雛見沢地区水源地である鬼ヶ淵沼より、火山性ガスが噴出し、
村内全域を覆った。犠牲者1000名以上。
行方不明者、数名。
周辺自治体から約50万人の人が非難する、
大災害となってしまった。


大石「おやぁ? これで終わり・・・・そんなわけありませんよぅ。んっふっふっふ」
大石「些か残念ですが、少し用事が出来ましてね」
大石「大丈夫です。完結させますよ。ここまで書いたんです。今更未完なんて・・・・なっはっはっは!」

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