第1章 その3

レナ「魅ぃちゃん!」
魅音「連絡網を伝ってみたけど手掛かり無し、お手上げだよ」
レナ「・・・圭一くん」
魅音「もう日が落ちてるのに、家に帰ってないなんておかしいよ」
レナ「絶対変だよ!圭一くんは帰った筈なのに・・・」
魅音「・・・本当に家に帰ったのかな・・」
レナ「魅ぃちゃん?」
魅音「家に帰ったかどうか、知ってるのは誰だろうね・・・」
レナ「・・・・レナ、行ってくる」
魅音「待って!私も行く」


梨花「・・・・・」
詩音「・・・・ない」
梨花「・・・詩ぃ」
詩音「どうして・・・ここに隠した筈なのに・・!!!!」
詩音「ない!!どうして死体がないんですか?!」
梨花「穴を間違えた、違いますか?」
詩音「そんな筈ありません!!ちゃんとここに・・・沙都子と一緒にここに隠した筈なんです!!!!」
梨花「・・・・・」
詩音「どうしてないの・・ここに・・ある筈なのに・・・!!」


レナ「沙都子ちゃーん!」
魅ぃちゃん「沙都子ー、いるんでしょー」
レナ「沙都子ちゃーん、お願いだから出て来てー!!」
魅音「・・・沙都子のやつ、何を考えてんだか」
レナ「梨花ちゃんの自転車は無かったけど、沙都子の自転車はちゃんとあった。きっといる」
魅音「・・・そうだね」
レナ「沙都子ちゃーん!レナね、沙都子に聞きたい事があるの!だからお願い!出て来てよ!沙都子ちゃーん!」

ドンドン!! ドンドンドン!!

沙都子「いやぁ・・・」
レナ「沙都子ちゃーん!あけてーっ!!」

ドンドン!!!! ドンドンドン!!!!!!

沙都子「・・・やめてくださいまし・・やめて・・やめて・・・」
レナ「沙都子ちゃーん!!いるのはわかってるんだよ!!」
魅音「沙都子!!早く出て来い!!いるのはわかってるんだ!!」

ドンドン!!!!!!! ドンドンドン!!!!!!!!!

沙都子「ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・!!」
魅音「・・・どうする?」
レナ「沙都子ちゃん、いるのにね」
魅音「二階の窓から入るってのはどう?」
レナ「いるのにね。沙都子ちゃん、家の中にいるのにね」
魅音「ハシゴを使えば届く高さだし、やってみようよ」
レナ「どうしてかな? どうして、いないフリをするのかな?」
魅音「レナ、ハシゴ押さえといて」
レナ「どうしていないフリをするの? どうして?」
魅音「よっと、さぁ行くよ」

ガシャン!!

沙都子「ひぃ!?」
魅音「みーつけた」
沙都子「み、魅音さん・・・」
魅音「みーつけた」
沙都子「魅音・・さん・・・?」
魅音「みーつけた」
レナ「あはははははははははっ!!!!!!!」
レナ「やっぱりいたんだ!!沙都子ちゃん、やっぱりいたんだね!!!!」
沙都子「い、いや・・」
魅音「鍵をあけてよ沙都子ー」
沙都子「いやっ・・いや・・いやぁ・・・!!」
沙都子「ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」

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