番外編その1

詩音「・・・・いっ・・・たぁ・・・」
魅音「・・・? どうしたのさ詩音ー?」
詩音「ちょっと・・・お腹が痛くて・・・・・あははっ」
レナ「だ、大丈夫かな詩ぃちゃん・・・・」
詩音「限界・・・・・・です」
圭一「先生、詩音がトイレに行きたいそうです」
魅音「わわっ! 圭ちゃんのバカッ!!」
圭一「ん? 何でだよ」
詩音「だ、大丈夫ですよお姉・・・・行ってきます・・・」
レナ「詩ぃちゃん、大丈夫かなぁ・・・」


詩音「いたたっ・・・・いったぁい・・・・・!」
詩音「・・・・最近、お通じが悪くなってきたなぁ・・・・・」
詩音「・・・・・・えぇっ!?!?」
詩音「つ、使えないって何よ・・・! なんなのッ・・・!!」
『排水管の詰まりにより使用禁止』
詩音「うそ・・・でしょ・・?」
詩音「・・・・・・・・・・・」
詩音「恥ずかしいけど・・・・男子トイレを使う 以外に方法はありませんよね・・・・・はぁ」


詩音「・・・・・やだなぁ・・・・」
詩音「こんな所を誰かに見られでもしたら・・・! ・・・・うぅ・・・お姉にだけは絶対ムリぃ・・・!!」
詩音「は、早く済ませないと・・・・ッッ!?!?」
詩音(鍵が掛かってる!?!? 一体誰が・・・!!)
詩音「あ゙あ゙ーっ゙、まだですがー、ドンドン」
「・・・・・・・・・・・・」
詩音(こ、こいつ・・・・無視しやがってッッ!!!!)
詩音「は、早く空けてくださーい!!ドンドンドン!!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
詩音(だ、ダメぇ・・・・!!)


魅音「あるぇー? 早かったね詩音」
詩音「・・・・・あ、あははっ・・・まぁ・・・」
レナ「詩ぃちゃん? 無理してないかな? ・・かな」
詩音「わ、私は平気ですよ? 全然平気でーっす! あははっ!」
レナ「・・・・本当に大丈夫なのかなぁ」
圭一「本人が言ってるんだし、大丈夫なんじゃないのか?」
魅音「詩音、あんまり無理しちゃダメだよ」
詩音「うん・・・ありがとうお姉・・・・」
知恵「では午前の授業を終わります。委員長、号令」
魅音「きりーつ」


沙都子「お昼のでございますわぁ!」
魅音「はーい、皆机をくっつけてー」
詩音「・・・・ぅぅ・・・」
レナ「し、詩ぃちゃん?」
詩音「ちょっと・・・・行ってきますね」
レナ「うん。・・・・あんまり無理はしないでね」
詩音「はい・・・・・・」
圭一「なんだぁ? 詩音の奴、またトイレかよ」
梨花「圭一、女の子には色々とあるのですよ」
圭一「女の子も何も、う●こだろ?」
レナ「け、圭一くん・・・・この時間にその話は 止めてほしいな・・・」
沙都子「まったく・・・・圭一さんにはデリカシーの カケラも無いんですの?」
圭一「わかったわかった、悪かったよ」


詩音「いたたたっ・・・・もう・・・限界かも・・・!」
詩音「・・・・・・・・・・」
詩音「・・・・はぁ!?!?!?」
「・・・・・・・・・・・・」
詩音(また誰か入ってるなんて・・・ついてないなぁ・・・・)
詩音「ドンドン! ドンドンドン!!」
「・・・・・・・・・・・・」
詩音(さっきと同じ奴じゃない・・・!!)
詩音「あ゙ーッ゙ッ゙!! ま゙だですかぁ゙?!」
「・・・・・・・・・・・・」
詩音(ちくしょう・・・・!! 出る気配がまったく ないよ・・・・・どうしよう・・・・・・)


レナ「お帰り、詩ぃちゃん」
詩音「・・・ただいま」
魅音「あんた、本当に大丈夫なの・・・保健室で休んで、」
詩音「へ、平気です! ちょっと調子が悪いだけですから」
魅音「・・・・なら・・・いいけど・・・」
梨花「詩ぃ、あまり我慢はオススメ出来ませんですよ」
沙都子「そうですわよ。詩音さん、とても辛そうな顔をされていましてよ?」
詩音「・・・・・・・・・・」
レナ「お弁当は・・・・食べれないよね。レナが 保健室までついていくよ。ねっ?」
詩音「あ、ありがとうございます・・・・」
魅音「ねぇ詩音、お腹が痛いの?」
詩音「えっ? まぁ・・・・はい」
魅音「トイレは空いてなかったわけ?」
詩音「・・・・・・・・はい」
魅音「そっか・・・・ゆっくりしておいで」
レナ「じゃあ、行こっか詩ぃちゃん」
圭一「お大事にー」
沙都子「ごゆっくり、お休みくださいませ」
梨花「お昼寝をすれば、きっと元気になると思うのです」
レナ「行ってくるね〜」
圭一「・・・・・・・・・・」
魅音「・・・・・・・・ぷっ・・・くくっ!」
圭一「あっはっはっはっはっは!!」
魅音「あはははははははははっ!!」
梨花「にぱーっ☆」
沙都子「・・・・・・・・・」


レナ「大丈夫かな? なんだか、脂汗も浮かんでるよ・・・」
詩音「だ、大丈夫です・・・横になれば・・・・なんとか」
レナ「そっか・・・・・」
詩音「ちょっと・・・・・行ってきます・・・・・」
レナ「レナも一緒に行こっか?」
詩音「ひ、一人で行けますから! だから・・・・ レナさんはもう戻ってください・・・・・」
レナ「・・・うん。わかったよ」
詩音「ありがとうございます・・・・心配を掛けて すみません・・・・私は平気ですから・・・」
レナ「・・・じゃあ、レナは戻るね」
詩音「はい・・・・・・・」
レナ「詩ぃちゃん・・・・・」


圭一「ぶひゃひゃひゃひゃ! あの顔見たかよ?!」
魅音「見た見たー! すっごく辛そうな顔してたよねー! くっくっくっ・・・・!」
沙都子「・・・・少し、やり過ぎではございませんの」
圭一「はぁ? 何を言ってるんだよ沙都子。お前だって詩音に対する日頃の恨みを晴らしたいって言ってたじゃかいかよ。今更怖じ気付いたのかなぁ?」
沙都子「で、でもっ! あれはやり過ぎでは・・・・」
魅音「おじさんはあれくらいで丁度良いと思うけどなー」
梨花「ボクは楽しければどちらでも良いのです。にぱーっ」
沙都子「でも・・・とても辛そうなお顔をされていましたわ・・・・」
魅音「まぁ・・・少しはやり過ぎたかなぁーって思ったりはしたけどさ・・・・」
沙都子「やっぱり・・・・」
圭一「何を躊躇してんだお前ぁ!? 今まで詩音に何をやらされてきたか・・・・忘れたとは言わないよなぁ・・・?」
沙都子「・・・・・・・・・」
魅音「・・・・そうだよね。このくらいで、詩音が本気で怒る筈無いよきっと。イタズラなんだからさ」
沙都子「魅音さん・・・・・」
魅音「大丈夫! 詩音なら笑って許してくれるよ!」
沙都子「・・・・魅音さんがおっしゃるのでしたら・・・」
圭一「おっしゃ決まりだ! 最後まで徹底的にやるぜぇ!!」
梨花「ファイト、お〜なのです」


レナ「・・・・・・・・・」
圭一「ぎゃはははははははっ! おっ、お帰りレナ」
レナ「・・・・・・・・・うん」
圭一「どうしたんだよ? 浮かない顔をして」
レナ「・・・・レナは・・・・そろそろ止めた方が いいと思うな。・・・・思うな」
圭一「れ、レナまで何を言ってるんだよ・・・!!」
レナ「だ、だって! 詩ぃちゃんのあんな顔を 見てたら・・・・可哀想なんだもん・・・・」
沙都子「・・・・・やっぱり・・・・」
圭一「いいや駄目だ! 作戦を続行する!」
レナ「圭一くん!」
圭一「これは復讐なんだ! 今まで何度も煮え湯を飲まされてきた詩音に対する復讐なんだ・・・・俺の憎しみはこんなものじゃ収まらねぇ・・・!!」
レナ「・・・・・・・いいよ・・・」
沙都子「レナさん・・・?」
レナ「レナはもう止めるね。こんなくだらない お遊び、もう飽きちゃった」
圭一「な、なんだよそれ!? 裏切るっていうのかよ?!」
魅音「レナ・・・・・・」
レナ「裏切ってるのは、圭一くんの方だと思うな」
圭一「ど、どうして俺が・・・・」
レナ「最初はイタズラの一言で済んだのかもしれないよ。でも、いい加減やり過ぎだと思うの。これ以上続けるんなら、レナは降りるね。詩ぃちゃんの辛そうな顔は見たくないから。皆はどうなの?」
魅音「・・・・・私だって・・・・」
沙都子「わ、私も降りますわ! こんなのイタズラなんて レベルじゃありませんもの!!」
梨花「沙都子が降りるのでしたら、ボクも降りるのです」 圭一「なんだよ・・・・なんなんだよお前ら?!」
レナ「多数決で、レナ達の勝ちだね。圭一くん」
圭一「み、魅音! お前は俺の味方だよな?!」
魅音「あ、私は・・・・その・・・えっと・・・・・」
レナ「あはははっ! 無駄だよ圭一くん。誰も圭一くんの味方なんてしないよ?」
圭一「う、裏切ってのかよ?! 仲間を?!?!」
魅音「・・・・・・ごめん」
圭一「う、嘘だろ・・・? そんな・・・・・・」
レナ「誰が正しいのかは一目瞭然じゃないかな?圭一くんはただ、子供みたいに我が儘を言ってるだけだよ。もう少し、大人になったらどうかな? かな・・・・?」
圭一「ぐっ・・・・お前ら・・・!!」
沙都子「圭一さんも・・・・本当はわかってるんじゃございませんの? ただ・・・」
レナ「引くに引けないんだよね?」
圭一「・・・・!!」
梨花「みぃ、タイミングを逃すと後が大変なのです」
レナ「今ならまだ間に合う。皆で謝ろう? ねっ?」
圭一「・・・・・俺は・・・・」
魅音「圭ちゃん・・・・・」
圭一「俺は・・・・・俺はただ・・・ッッ!!」
レナ「皆で謝ろう? きっと詩ぃちゃんは許してくれるよ」
沙都子「圭一さん・・・・・・」
圭一「・・・・ぐっ・・・・俺は・・・!!」
梨花「圭一、今がそのタイミングではありませんですか?」
レナ「圭一くん・・・・・・」
圭一「俺は・・・・俺は・・・・!!!!」

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