3章 その6

沙都子「あぁっ!! はぁ・・・はぁ・・・・」
沙都子「け・・・いち・・さん・・・」
沙都子「・・・? ここは・・・・」 入江「なっ・・! さ、沙都子ちゃん!」
沙都子「かんとく・・・?」
入江「よかった・・・目が覚めたんですね」
沙都子「どう・・・して・・・・」
入江「沙都子ちゃん、もう大丈夫です。安心してください」
沙都子「・・・・・・・あっ・・・」
沙都子「け、圭一さん! 圭一さんは?!」
入江「・・・・沙都子ちゃん、残念ですが・・・」
沙都子「・・・ううっ・・ゃぁ・・いやぁ・・・」
入江「沙都子ちゃん、落ち着いてください・・・!」
沙都子「いやあああああああああ!!!! 圭一さん! 圭一さん!!」


レナ「沙都子ちゃん!」
梨花「沙都子!!」
沙都子「・・りか・・・レナさん・・・」
梨花「沙都子っ・・・! よかったのです・・・本当に・・・!!」
沙都子「りかぁ・・・いたい・・ですわよ・・・・」
梨花「ご、ごめんなさいなのです」
レナ「よかった・・・・沙都子ちゃんが目を覚ましてくれて」
沙都子「レナさん・・・わたくしは・・・・」
レナ「いいんだよ、沙都子ちゃん。今はいいの。ゆっくりしなきゃ。沙都子ちゃんは病人なんだよ? だよ?」
沙都子「・・・ごめんなさい・・ですわ・・」
梨花「入江、沙都子はどうなのですか?」
入江「・・・残念ですが、危険な状態には変わりありません」
梨花「・・・・・・・・」
沙都子「・・・梨花、そんな顔をしないでくださいまし」
梨花「ごめんなさい・・なのです・・・」
沙都子「梨花は謝ってばかりですのね・・・謝るのは私の方ですのに・・・・ごめんなさい・・・」
梨花「沙都子、無理しなくていいのです。楽にしてゆっくり休みましょう。早く元気になってほしいのですよ」
レナ「そうだよ、沙都子ちゃん。沙都子ちゃんには早く元気になってもらわないといけないから・・・・」
沙都子「魅音さんと詩音さんは・・・?」
入江「家に電話をしたのですが留守のようでした」
レナ「こんな時間に留守・・・?」
沙都子「・・・今日は何日ですの?」
梨花「今日は土曜日で、明日が綿流しのお祭りなのですよ」
沙都子「・・・梨花の演舞を見なくてはいけませんわね」
入江「無理をしないでください。何時間も眠っていたんです。体を動かすのは辛いでしょうから」
沙都子「いいんですのよ・・・私にはやらなくてはならない事がたくさんありますの・・・・」
梨花「沙都子、無理はよくないのです」
レナ「そうだよ沙都子ちゃん。寝てなきゃ、レナがお持ち帰りしちゃうよ〜☆はぅ〜」
沙都子「それはご勘弁願いたいですわ・・・・」
入江「沙都子ちゃんの退院は医者として許可出来ません・・・わかってください」
梨花「ボクはそれでいいのです。沙都子が元気になるのらなんでもいいと思いますですよ」
レナ「うん、魅ぃちゃんも詩ぃちゃんも納得してくれるよ」
沙都子「・・・本当に・・・・ごめんなさいですわ」
レナ「・・・もう謝らなくていいって言ったよ」
沙都子「ご、ごめんなさい・・・」
レナ「・・・・謝る相手が違うよ・・・!」
梨花「れ、レナ! 今は・・・」
沙都子「ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
レナ「・・・ッッ!!」
レナ「・・・レナはもう帰るね」
梨花「はいなのです。また明日、なのですよ」
レナ「うん、また明日ね!」
沙都子「れ、レナさん・・・」
レナ「なぁに、沙都子ちゃん」
沙都子「ご、ごめんな、」
レナ「なぁに!? 沙都子ちゃん!?!?」
沙都子「ひっ・・!」
入江「れ、レナさん?!」
レナ「沙都子ちゃん・・・・レナね、いい加減しつこいと思うな、思うな」
沙都子「ご、ごめ・・・ぅぅっ・・・・」
レナ「おやすみ、沙都子ちゃん」
梨花「レナ・・・・」
入江「り、梨花さん! まさかレナさんは?!」
梨花「・・・もう手遅れかもしれないのです」

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