第4章 その7

梨花「沙都子は圭一に会いに行くと言っていましたのです。でも、そんな事は不可能なのです・・・・だって圭一はもう・・・」
入江「これは止めなかった私にも責任はあります。恐らく原因は皆さんが沙都子にかけた言葉にあるんでしょうね」
梨花「・・・・・・・・・・」
入江「まったく専門外の話になるので確証はありませんが、沙都子ちゃんは前原さんが待っていると言いましたよね?」
梨花「・・・・・・はい」
入江「沙都子ちゃんの中では、前原さんはまだ生きているのかもしれません。そう錯覚している」
梨花「で、でも沙都子は圭一を自分の手でこ・・・・ッ・・」
入江「そうですね。前原さんに謝りたい、その言葉から沙都子ちゃんには自分のやった罪の意識は有るのだと伺えます」
梨花「では・・・・どうして沙都子は?」
入江「・・・・すみません、私にはわかりません」
梨花「・・・・・・・入江・・・・」
入江「ですが沙都子ちゃんの精神は、間違いなく不安定な状態に有る事は間違いないんです。表面上は落ち着いた様に見えますが、あくまでそれは表面上だけ。中身は別になります」
梨花「・・・・ボクには難しい話はわからないのです」
入江「すみません。とにかく、今の沙都子ちゃんを放っておく訳にはいきません。それはわかりますね?」
梨花「はい・・・・」
梨花「入江、沙都子をお願いしますです」
入江「えぇ、安心してください。沙都子ちゃんはきっと大丈夫です。なんとかしてみせます」
梨花「・・・・・・・・・」
入江「梨花さん?」
梨花「・・・入江、今から言うボクの言葉を信じてくれますですか?」
入江「・・・・はい。なんでしょうか」
梨花「入江は、もうすぐ死んでしまうのです」
入江「・・えっ? あ、あははは・・・・梨花さん、これは何の冗談です?」
梨花「・・・・・この世界の入江なら・・・わかる筈・・・・」
入江「り、梨花さん? それは一体・・・・」
梨花「・・・・・・・・」
入江「・・・わかりました。ですがこの話を今してはいけません。まだ診療所にはスタッフが残っています」


レナ「魅ぃちゃん」
魅音「ん? どうしたの」
レナ「今夜は魅ぃちゃんの家に泊まっちゃダメかな?」
魅音「急にどうしたの? 別にいいけど・・・・」
レナ「よかったぁ! じゃあ直ぐに行くから待っててね!」
魅音「うん、わかった。晩ご飯はどうする?」
レナ「おかずくらいならレナが作ってくるよ」
魅音「助かるよ。じゃあ、待ってるね」
レナ「うん、待っててね」
魅音「レナ・・・・いきなりどうしたんだろ・・・・」


詩音「おかえりなさい、お姉」
魅音「あれ? どうして詩音がここに?」
詩音「ちょっとお姉の顔が見たくなりまして。嫌ですか?」
魅音「い、嫌じゃないよ! でもどうしたのさ?急に家に来るなんて・・・・ちょっと驚いたよ」
詩音「あははっ、びっくりさせようと思ってましたからね」
魅音「なによそれー」
詩音「怒らないでくださいよ。お姉は私がいると迷惑ですか? 違いますよねー」
魅音「はぁ・・・・もういいよ、わかった。婆っちゃは何て言ってるの?」
詩音「もちろん、断る理由は無いそうです」
魅音「そっか。あ、レナに電話しなきゃ。詩音もいるから4人分だね」


魅音「もしもし、園崎です。竜宮さんの・・なんだぁ、レナか」
魅音「うん、わざわざありがとね」
魅音「実はさ、詩音もいるんだよ。私知らなくてさーごめんね、もう一人分多く作ってもらえるかな?」
魅音「うん、うん・・・あははは、違うよー」
魅音「詩音ったら急に現れる神出鬼没なやつでさー正直私も困る時だってあるんだよ? あははは」
魅音「うん、わかった。婆っちゃも喜ぶと思うよ」
魅音「うん、うん・・・・うん・・・うん・・・・」
魅音「・・・・レナ? どうしたの・・?」
魅音「・・・・えっ? し、知らないよ? 本当だよ・・・!」
魅音「ねぇ、信じてよレナ! 私は何も知らないの!」
魅音「レナ! お願いだから・・・・信じてよ・・・私は何も・・しら」

昭和58 6月
鹿骨市雛見沢村にて大規模なガス災害が発生(以下中略)

大石「んっふっふっふっ〜 どぉでしたかぁ? いよいよ物語も終盤戦ですねぇ」
大石「では、よいお年を。んっふっふっ」


梨花「今日のNG大賞は入江なのです」
入江「わ、私がですか?!」
沙都子「あら、本物の監督なら私を沙都子なんて呼び捨てにはいしたしませんわぁ!」
入江「沙都子・・・・沙都子ですか・・・ん〜いいですねぇご主人様としてメイドの呼び名にちゃん付けもいいですが・・・こっちもなかなか・・・・んふ〜☆」
沙都子「なんだか寒気がしてきましたわ・・・・」
魅音「やーいやーいへんたーい」
入江「その程度の挑発にこの入江京介が乗るとで、」
レナ「あはははははははははっ!!!!!!」
レナ「変態さんは怖いよねー怖いよねー」
梨花「では、また会いましょうです」
沙都子「今日中には完結させてみせますわよ!」

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