5章 その4

梨花「・・・・・・・・・」
岡村「き、今日は委員長達が休みでつまんないなー」
富田「で、でも皆さんがいなくでも僕達が、」
梨花「・・・・・・・・・」
岡村「あっ」
富田「・・・・行っちゃった」
梨花「・・・・・・・・・」


梨花「こんな世界はもう嫌よ・・・・こんな・・・・・」
梨花「・・・・・・・・・」
梨花「次もこんな世界だったらどうするの?」
梨花「・・・・・・・・・」
梨花「そうね。そうだといいわね・・・」
梨花「・・・・・・・・」
梨花「圭一・・・・彼がいない世界はこんなにも・・・・」


レナ「梨っ花ちゃ〜ん」
梨花「・・・・レナですか」
レナ「ごめーん、寝坊しちゃったよ・・・・はぅ」
梨花「レナが寝坊するなんて、これが初めてじゃありませんですか?」
レナ「うん・・・目覚ましが鳴らなくて・・・・」
梨花「・・・・レナ」
レナ「なぁに、梨花ちゃん」
梨花「昨日の夜、レナはどこにいましたですか?」
レナ「昨日の夜? えっとね・・・・詩ぃちゃん」
梨花「詩ぃですか?」
レナ「うん、詩ぃちゃんの家に泊まってたんだよ。だよ」
梨花「そうなのですか」
智恵「り、竜宮さんじゃないですか!」
レナ「こんにちわ・・・智恵先生」
智恵「竜宮さん! 夕べは家に帰っていないそうですね」
レナ「ご、ごめんなさい!」
智恵「一体何をしていたんですか?」
梨花「レナは詩ぃの家にお泊まりしていたそうなのです」
智恵「本当ですか?」
レナ「はい・・・・ごめんなさい・・・」
智恵「次らは、ちゃんとお父さんに連絡をしてくださいね。酷く取り乱されていましたよ?」
レナ「・・・・・ごめんなさい・・・」
智恵「家には帰ったんですよね?」
レナ「え、えへへ、実はまだ・・・・」
智恵「・・・・職員室の電話を使ってください」
レナ「梨花ちゃん、ちょっと行ってくるね」
梨花「レナ、たくさんごめんなさいしないといけませんですよ?」
レナ「うん」
梨花「きっと、とても心配したに違いないのです。レナも圭一みたいに、急にいなくなってしまったんではないかと心配しているのです。わかっていますですか?」
レナ「う、うん・・・・ごめんね、梨花ちゃん」
梨花「ボクは許しますですよ。あとは、お父さんに許してもらえば全て解決なのです。にぱーっ」
レナ「そうだね・・・・じゃあ行ってくるよ」
梨花「はいなのです」
梨花「・・・・・・・・・レナ・・・・」


智恵「古手さーん」
梨花「みぃ? なんですか、智恵」
智恵「古手さんにお客様です。昇降口で お待ち頂いてますから、 早く行ってあげてください」
梨花「ボクにですか?」
智恵「はい。待たせてはいけませんよ」
梨花「わかりましたです。行ってくるのですよ」


大石「どぉもぉ、古手梨花さん」
梨花「大石でしたか。こんにちわ、なのです」
大石「んっふっふっふ。こんにちわ〜」
熊谷「・・・・じゃあ、自分は行くっす」
大石「お願いしますよぅ」
梨花「大石? ボクに何の用なのですか?」
大石「いえいえ、大した用じゃありませんよぅ。 ちょっと聞きたい事がありましてねぇ」
梨花「みぃ?」
大石「竜宮レナさんと園崎詩音さん、今日はお休みですよね?」
梨花「はいなのです」
大石「お二人が何処にいるのか・・・・知りませんよねぇ?」
梨花「ボクは何も知らないのですよ」
大石「んっふっふっふ。何処か心当たりは ありませんかねぇ・・・・」
梨花「ボクには何もわからないのです」
大石「そうですか・・・・わかりました。 貴重なお時間を割いてもらい 誠にありがとうございました」
梨花「大石、どうしてレナと詩ぃを?」
大石「どうしてでしょうねぇ? んっふっふっふっ〜」
梨花「・・・・・今日は魅ぃもお休みなのです」
大石「ほぅーそれは本当ですかなぁ?」
梨花「ボクが大石に嘘をつく理由がないのですよ」
大石「なっはっはっは! いやぁ、貴重な情報をありがとうございます」
梨花「お礼を言われる筋合いはないのです。にぱーっ」
大石「では、私はこれで失礼します。よいお年を〜」
梨花「大石もよいお年を〜なのですよ」
梨花「・・・・・・・・・」


梨花「なによ? 何か言いたそうな顔をしてるわね」
梨花「・・・・・・・・・・」
梨花「いいのよ。もしかしたら、大石が守ってくれる かもしれないでしょう? 言って損は無いわよ」
梨花「・・・・・・・・・・」
梨花「そうね。もし手遅れなのだとしたら・・・・ ダメね。もう少し早く大石が・・・・・・」
梨花「・・・・・・・・・・」
梨花「わかってるわよ。私はもう・・・この雛見沢に 未練は無いわ。こんな雛見沢には、ね・・・・」


レナ「はぅ〜・・・・・・」
梨花「どうしましたですか?」
レナ「智恵先生に・・・・あはは・・・」
梨花「みぃ、今回はレナが悪いのですよ。 ちゃんと反省していますですか?」
レナ「し、してるよぉ! だって・・・レナが悪かったんだから」
梨花「ちゃんと反省しているレナには、撫で撫でしてあげるのですよ。にぱーっ」
レナ「は、はぅ〜! 梨花ちゃんの撫で撫で・・・・ お、おおおもっおもっおっもちかえりぃ〜〜!!」
梨花「みぃ・・・・やはりレナはレナなのです・・・」

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