5章 その7

梨花「自分が許せませんですか?」
レナ「・・・・り・・か・・・ちゃん・・?」
梨花「レナはとても強い子なのです。レナは・・・・ レナは少し肩肘を張り過ぎているのかもしれません」
レナ「・・・・レナが・・・?」
梨花「レナはレナなのです。どんなレナも、レナに 変わりないのです。ボクは、どんなレナも好きになれますですよ」
レナ「どうして・・・レナは酷い事したんだよ・・・レナは・・」
梨花「それでも、ボクは構いませんのです」
レナ「・・・・どうして?」
梨花「レナ、ですから」
レナ「・・・・えっ?」
梨花「レナだから、ボクは好きでいられるのですよ」
レナ「梨花ちゃん・・・・」
梨花「きっと、皆も同じだと思いますです。それに、レナもそうではないのですか?」
レナ「・・・・!!」
梨花「ボクは・・・・ボク達はレナを信じていますです」
レナ「・・・ごめんね梨花ちゃん・・・・レナ、嬉しいの・・・ 嬉しいのに・・・なのに・・・・わからないの・・・・」
梨花「いいのですよ。今わからなくても、 きっとわかる日が来るのだと、 ボクは信じていますですから」
レナ「梨花ちゃん・・・!」
入江「レナさん、私は羨ましく思います。あなたには こんなにも素晴らしいお友達がいるではありませんか」
レナ「・・・・はい・・・」
入江「私ももう少し若ければ・・・きっとレナさん達と 青春を謳歌しているかもしれませんよ〜☆」
レナ「あははっ、監督とならきっと良いお友達に なれたと思うな。思うな! あはははっ」
梨花「みぃーやっとレナが笑ってくれたのです」
レナ「ごめんね梨花ちゃん・・・・レナは・・・」
梨花「謝る必要は無いのです。笑おう、なのですよ。にぱーっ」
レナ「うんっ! まだレナの答えは出ないけど・・・・ 梨花ちゃんと監督の言葉を大事にするね」
入江「いいですねいいですねぇ、青春・・・・はぁ・・・・」
梨花「みぃ、入江を撫で撫でしてあげますです」


梨花「・・・・なによ」
梨花「・・・・・・・・・・」
梨花「あんたも冷血ね。私にはそんな事は出来ないわ」
梨花「・・・・・・・・」
梨花「目の前で泣いている子供を叱ってやるのも、 たまには悪くはないわね。くすくすくす」
梨花「・・・・・・・・・・・・」
梨花「・・・・うるさいなぁ。わかってるわよ」
梨花「・・・・・・・・・・」
梨花「期待なんて・・・・そんなの最初から・・・」


梨花「ただいま、なのですよ」
智恵「梨花さん、何処に行っていたんですか?」
梨花「ちょっとした人助けなのです。にぱーっ」
レナ「先生、梨花ちゃんはレナを助けてくれたんです。 だから・・・・その・・・」
智恵「・・・・いいでしょう。今回は見逃します。 その変わりと言ってはなんですが」
梨花「嫌な予感がしますです。にぱーっ」
智恵「校庭にある菜園の整備をお願いしますね」
レナ「わわっ! 変なの頼まれちゃったんだよ。だよ・・・」
梨花「レナも道連れにしてやるのです」
レナ「れ、レナは遠慮したいかな!」
智恵「上級生として、常日頃下級生の見本と なれる様、頑張ってください。竜宮さん」
レナ「はぅ・・・・」


昭和58 6月
鹿骨市雛見沢村にて大規模なガス災害が発生(以下中略)

大石「んっふっふっふ。丁度キリが良いので ここら辺りでお開きにしようじゃありませんかぁ」
大石「なっはっはっは! 大丈夫ですよ。 スレは自分で立てますからねぇ。 んっふっふっふ」
大石「では、よいお年を」

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