8章 その3

沙都子「ふぅ・・・・ご馳走でございましたわ」
レナ「えへへ、美味しかった?」
沙都子「それはもう、大満足でしてよ!」
レナ「あはははっ。よかったぁ」
沙都子「こうしてレナさんの御自宅でお料理を食べさせて頂けるなんて、感激の極みでございますわぁ!」
レナ「あ、あはははっ・・・そんなに言われると・・・なんだか照れちゃうよ・・・・はぅ・・・」
レナパパ「いつでも、遊びに来ていいんだよ?」
沙都子「そ、それは・・・御迷惑というもので・・・・」
レナ「そんな事ないよ。レナもお父さんも、今日の夕飯はいつもより美味しかったと思うの。ねっ、お父さん!」
レナパパ「ああ。まるで家族が一人増えたみたいで、とても楽しかったよ」
沙都子「ありがとうございますわ・・・」
レナ「じゃあレナ達は部屋に戻るね」
レナパパ「明日も学校なんだから、早く寝るんだよ」
レナ「はーい」
沙都子「ではおじ様、おやすみなさいませ」
レナパパ「おやすみ」
レナ「おやすみなさ〜い」
沙都子「れ、レナさん? 何を・・・?」
レナ「ふぇ? 布団を敷いてるんだよ。だよ♪」
沙都子「あ、あの・・・布団は2枚敷くのではありませんの?」
レナ「あはははっ、ごめんね。レナのお家にはお布団が余計に置いてないの。だから・・・・・うふふ」
沙都子「ひっ!」
レナ「どうしたのかなぁ・・・・沙都子ちゃん?」
沙都子「・・・・い・・・いやぁ・・・」
レナ「ダメだよ沙都子ちゃん。我が儘を言ったら。レナ、我が儘な沙都子ちゃんは嫌いだよ?」
沙都子「うぅ・・・・わかりましたわ・・・」
レナ「やった〜!! 沙都子ちゃんと一緒〜!!」
沙都子「はぁ・・・・・」
レナ「さ、さささささ沙都子ちゃん! れ、レナと一緒だとイヤなのかな?!」
沙都子「嫌ではありませんけど・・・・その・・・」
レナ「だ、大丈夫だよ! レナは何もしないからぁ!」
沙都子「・・・ぅぅ・・・・目が怖いですわぁ・・・・」
レナ「え? あ、あはははっ! ごめんね!」
沙都子「気を抜けない夜になりますわね・・・!」
レナ「大丈夫だよ〜レナは何もしないから〜沙都子はぐっすり寝てていいんだよ〜寝てる間にレナが・・・・ふぁああ・・!」
沙都子「な、なななな何を妄想していますの?!」
レナ「えへへ〜もうすぐ妄想じゃなくなるんだよ〜♪」

沙都子「・・・・・・・・・」
レナ「・・・さとこちゃ〜ん・・・・むにゃ・・」
沙都子「・・・・一体何の夢を見てますやら」
レナ「・・・はうぅ・・・ダメだよぉ・・・・そこは・・・・・レナの・・・ふわぁーい・・・むにゃむにゃ」
沙都子「レナさん・・・・ありがとうございますわ・・・きっと私を気苦労させないためにこんな・・・・」
レナ「さとこちゃーん・・・!」
沙都子「むぎゃ!」
レナ「えへへ・・・・にがさないよぉ・・・・はうぅ・・・」
沙都子「ほ、本当に寝ていますの・・・?」
レナ「・・・むにゃ・・」
沙都子「つんつん」
レナ「・・・ひゃあ・・・ダメだよぉ・・・・さとこちゃん・・・・」
沙都子「・・・・・・寝ていると信じたいですわね・・・・」


「あーうあうあうwwwwww
 あーうあうあうwwwwww
 朝なのですwwwwあーうあうあうwwwwww」
沙都子「・・・・ぶはっ!」
「あーうあうあうwwwwww
 あーうあうあうwwwwww
 早く起きないと祟りが起きるのですwwwwwww
 あーうあうあうwwwwww」
沙都子「な、なんですのこの騒音は?!」
「あーうあうあうwwwwww
 騒音じゃないのですwwwwww
 あーうあうあうwwwwww」
レナ「・・・・ふわぁ・・・おはよぉ・・・・」
沙都子「れ、レナさん! この騒ぎは一体?!」
「あーうあうあうwwwwww
 早く止めてほしいのですwwwwww」
レナ「宝探しで見つけたの。かぁいぃでしょ?」
沙都子「こんなの絶対いりませんわ・・・・」

レナ「朝ご飯作ってくるね」
沙都子「私もお手伝いしますわ」
レナ「いいよ、沙都子ちゃんはまだ寝てても」
沙都子「そういうわけにはまいりませんわ。一宿一飯の恩義を返させて頂きますわよ」
レナ「あはははっ、沙都子ちゃんは難しい言葉も知ってるんだね」
沙都子「おーっほっほっほ! 当然ですわぁ!トラップだけが私の取り柄ではございませんのでしてよ!」
「偶然テレビで聞いた言葉を使っただけなのですwwwww」
沙都子「な、なんですってぇーっ!」
レナ「あれ? まだ目覚ましが止まってなかったみたいだね」
沙都子「私はこの目覚ましが好きになりませんわ・・・・」
「あーうあうあうwwwwww」
レナ「じゃあちょっとだけ手伝ってもらおうかな」
沙都子「任せてくだいまし。お料理くらい、私にも出来ましてよ?」

レナパパ「ふわぁ・・・・おはよう」
レナ「おはよう、お父さん」
沙都子「おはようございますわ」
レナパパ「ん? 沙都子ちゃんもお手伝いかい」
沙都子「えぇ、このくらいはさせて頂きませんと」
レナパパ「沙都子ちゃんは偉い子だね」
レナ「あはははっ。お父さんね、沙都子ちゃんを気に入ったみたいなの」
沙都子「そ、そうなんですの?」
レナパパ「ああ、そうだよ。このままずっとここにいてほしいくらいだよ。はははっ」
レナ「あぁ! それいいね! ずっと沙都子ちゃんと一緒・・・・はぅ・・・・」
沙都子「あ、ありがたいお話ではございますが、御遠慮させて頂きますわ」
レナ「ちぇーっ」
レナパパ「はははっ」

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