レナパパ「じゃあ行ってくるよ」
レナ「行ってらっしゃーい」
沙都子「おじ様、行ってらっしゃいませ」
レナパパ「行って来ます」
レナ「ふぅ・・・・見送りも終わったし、学校に行く準備をしないとね」
沙都子「レナさんのお父様は朝が早いんですのね」
レナ「うん・・・・新しい職場に早く慣れたいんだってさ」
沙都子「そうなんですの」
レナ「沙都子ちゃんは一度家に帰って制服に着替えないとね」
沙都子「・・・・あのっ・・・私は・・・・・」
レナ「どうしたの?」
沙都子「学校には・・・・まだ行きたくありませんの」
レナ「えっ? ど、どうして?」
沙都子「私は・・・・圭一さんを捜しに行きますわ」
レナ「沙都子ちゃん・・・・」
沙都子「学校に行っている場合ではございませんの・・・!私は早く圭一さんを見つけないと・・・・!!」
レナ「・・・・・・・・・・」
沙都子「レナさんには感謝していますわ。きっとあのまま圭一さんを捜し回っていたら、私は途中で倒れてしまったかもしれんもの。あの時は必死でしたから自分ではよくわかりませんでしたが・・・・」
レナ「うん・・・・フラフラだったもんね・・・」
沙都子「ありがとうございますわ。きっとこの御恩は、いつか返させて頂きますわ。ではレナさん、私はこれで」
レナ「さ、沙都子ちゃん!!」
沙都子「・・・? なんですの?」
レナ「えっと・・・・れ、レナは・・・・」
1.レナ「圭一くんが早く見つかるといいね」
2.レナ「ダメだよ! 学校にはちゃんと行かないと!!」
梨花「あなたに全てを託すわね。>>195」
レナ「ダメだよ! 学校にはちゃんと行かないと!!」
沙都子「れ、レナさん・・・でも私は・・・・・」
レナ「圭一くんがそれを望んでいると思うの?」
沙都子「・・・・・・・・・」
レナ「あんにボロボロな姿になってまで・・・!圭一くんはそんなの望んでなんかいないと思う!!」
沙都子「で、でもっ! でもでも・・・・」
レナ「ダメだよ沙都子ちゃん。本当に圭一くんの事を考えるなら、学校には行かないと」
沙都子「・・・・私は・・・・」
レナ「学校が終わったら、レナも一緒に手伝うよ。だから・・・・ねっ? 学校に行こっ?」
沙都子「・・・・・・・・・」
レナ「沙都子ちゃん・・・・」
沙都子「・・・・わかりましたわ」
レナ「うんっ! それでいいと思うな。思うな」
沙都子「では私は、一度家に戻りますわ」
レナ「レナも一緒に行こうか?」
沙都子「いいですわ。そこまで気を使っていただかなくとも・・・・」
レナ「そっか。お弁当は沙都子ちゃんの分もレナが作ってくるからね。ちゃんと来るんだよ〜?」
沙都子「何から何までありがとうございますわ」
レナ「あはははっ、いいよ気にしなくても」
沙都子「では、学校でお会い致しましょう」
レナ「うん、待ってるからね」
「おはようございまーす」
レナ「皆おっはよー」
富田「あれ? 竜宮さん、なんだか今日はご機嫌ですね」
レナ「えへへ、そうかな? レナいつもと変わらないよ〜」
岡村「何か良い事でもあったんすか?」
レナ「秘密だよ〜きっと皆も喜ぶと思うな。思うな」
富田「気になりますね・・・・」
レナ「うふふっ」
沙都子「おはようございますわぁーっ!」
レナ「ああっ! やっと来たぁ!」
岡村「北条?! お前大丈夫なのかよー?」
沙都子「えぇ、皆さんには御心配をお掛けしまいましたわね」
レナ「沙都子ちゃんはもう元気になったんだよ。ねーっ?」
沙都子「おーっほっほっほ! 当然ですわぁ!」
レナ「それにしても、来るのが遅かったね」
沙都子「梨花を・・・・捜していましたの」
レナ「・・・あっ・・・・!!」
沙都子「梨花は・・・・まだ来ていませんのね・・・何処で油をうっているのやら・・・・まったく」
レナ「・・・・・ぁぁ・・・」
沙都子「レナさん? どうなさいましたの?」
レナ「・・・・・あ・・・あの・・」
沙都子「そういえば、魅音さんに詩音さんもまだ来てませんわね。もうすぐ先生が来てしまいますわ。二人揃って遅刻なんて、いくら憎まれ口を聞き合う仲でも、やっぱり双子なんですわね。仲がよろしい事この上ありませんわぁ」
レナ「・・・・さ、沙都子ちゃん・・・・」
沙都子「レナさん? お体の調子でも悪いんですの?」
レナ「あ、あのね! 梨花ちゃんは、」
知恵「おはようございまーす。皆さん、席について下さーい」
沙都子「あらあら、先生が来てしまいましたわね。これで梨花も魅音さんも詩音さんも、遅刻確定ですわぁ!おーっほっほっほ!」
レナ「・・・・ぅ・・・」
知恵「ほ、北条さん?! お体は大丈夫なんですか?!」
沙都子「えぇ、すっかり良くなりましてよ。知恵先生にも大変御迷惑を掛けてしまい、申し訳ありませんでしたわ」
知恵「そうですか・・・・学校に来てくれて、先生は嬉しいです」
レナ「・・・・・・・・・・」
知恵「今日も・・・・園崎さんと古手さんはお休みですか・・・」
沙都子「・・・・今日・・・も・・?」
知恵「北条さんは三人について何か聞いていませんか?」
沙都子「・・・えっ・・・えっ・・・??」
知恵「何も知らない様ですね・・・・では朝のホームルームを始めます」
沙都子「・・・・な、何が・・・どうなってますの・・・・?」
レナ「・・・・・・・・・・」