沙都子「いやぁ・・・・来ないで・・・!」
「バキューンwwwwwwwww」
沙都子「ひぃやぁ! ・・・・ぅぁ・・・!!」
「逃げ足の早い子供だな」
沙都子「はぁっ・・・・もう少しで・・・もう少しで・・・!!」
「こちら鶯、絶対に逃がすな!」
「了解」
沙都子「はぁ・・・・・はぁっ・・・!! 私は・・・こんな所で・・・・掴まるわけにはまいりませんの・・・・!!」
「あのガキ何処に逃げてるんすかね?wwwwww」
「無駄話をする必要は無い」
「はっ!」
沙都子「掴まってたまるものですか・・・・!!圭一さん・・・・みんな・・・!!」
沙都子「あっ・・・! いたぁ!」
「・・・・・・・・・・・・」
沙都子「いやっ・・・来ないで! 来ないでくださいまし!」
「・・・・・・・・・・・・」
沙都子「・・・・ぃゃ・・・っ・・・!!」
レナ「えいっ!!」
「ぐはっ!」
レナ「とりゃっ!」
「ぷぴゃあwwwwwwww」
レナ「あははっ。ごめんね沙都子ちゃん、遅くなって」
沙都子「レナさん・・・レナさん・・・!・・・うわぁああぁあああぁん!!」
レナ「怖かったね・・・・もう大丈夫だよ・・・」
沙都子「・・・ぅぅ・・・ありがとう・・・ございますわぁ・・・・」
レナ「一体何があったの? 沙都子ちゃんが来ないから心配で家に行ったんだけど・・・・変な音が聞こえて・・・」
「雲雀! 状況はどうなっている?!」
「先行した二人からの連絡が途絶えた。何かあった模様で、」
「そんな事はわかっている! 早く掴まえろ!」
「はっ!」
「小此木! 何をやっているの!?!?」
「申し訳ありません・・・・」
「軍人のくせに一般人の・・・ましてや子供相手に何をてこずっていると言うの!?!?」
「・・・直ぐに応援を回します」
「作戦に支障を来しては駄目よ!! 絶対に掴まえなさい!!」
「こちら鶯、応答しろ雲雀!」
「こちら雲雀、どうぞ」
「・・・・無駄よ。もう誰にも止められないわぁ・・・・!!」
沙都子「裏山で見た白いワゴン車ですわ・・・・アレと同じ様な車を見つけてしまいまして・・・・それで・・・・」
レナ「どうして沙都子ちゃんが追われてるのかな?」
沙都子「わ、私にわかる筈ありませんわ! いきなり襲われて・・・・ぅぅ・・・ふわぁぁぁん!」
レナ「よしよし。・・・・あいつらは何者なの・・・?」
沙都子「ぅぅ・・・早く・・・・裏山に逃げましょう・・・」
レナ「そうだね。あそこなら、沙都子ちゃんのトラップがあるし簡単に近付けないからね。それに、さっきは不意打ちで何とかなったけど・・・・・」
沙都子「あそこなら絶対に安全ですわ・・・・さぁ、早く!」
レナ「うん!」
沙都子「あ、後少し・・・!」
レナ「はぁっ・・・! はぁ・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・」
レナ「ッッ!?!?」
「・・・・・・・・・・・・」
沙都子「ひっ!」
レナ「・・・あなた達は何をしていたんですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
沙都子「れ、レナさん! 早く逃げないと・・・」
鷹野「残念でしたぁ・・・・もうゲームオーバーよ? 沙都子ちゃん」
沙都子「た、鷹野さん?!」
レナ「・・・・・・・・・・」
鷹野「こんばんわぁ。あらぁレナちゃん・・・怖い顔しちゃって・・くすくす」
レナ「これは一体どういう事ですか?」
鷹野「さぁ? 一体、なんでしょうねぇ?」
沙都子「ど、どうして鷹野さんが・・・・」
レナ「あなた、死んだんじゃなかったんですか?」
沙都子「れ、レナさん? 一体何を・・・・?」
鷹野「あらぁ、沙都子ちゃんは知らなかったみたいね。私ね、死んでるのよぉ? くすくす」
沙都子「な、何をおっしゃってますの? 鷹野さんは・・・」
レナ「どんなトリックを使ったかは知りませんが、これは一体何の騒ぎなんですか? 鷹野さんは何をしよいとしているんですか?」
鷹野「一方的な質問攻めはよくないわねぇ・・・まぁいいわ。教えてあげても、よくってよ?」
レナ「もしかして・・・!」
鷹野「うふふ、頭の良い子は嫌いじゃないわよぉ?」
レナ「・・・・何処までです? 何処まであなたが関わっているんですか?!?!」
沙都子「な、なにが・・・なんだか・・・・・」
鷹野「何処まで、ねぇ・・・・色々とやり過ぎたから忘れちゃったわぁ・・・・くすくす」
レナ「こ、このッ!?!?」
鷹野「待ちなさい。ちゃんと自分の立場をわかってるかしらぁ?」
レナ「・・・・・・・・・・」
鷹野「これはね、私の気紛れ。お遊びなの。私がその気になれば・・・あなた達はもう存在しないのよぉ?」
「・・・・・・・・・・・・」
沙都子「ひっ・・・!!」
レナ「いいから教えて下さい。何処まで関わっているんですか?」
鷹野「あらぁ、強気な子ねぇ・・・・」
レナ「早く答えて下さい!」
鷹野「ふん・・・・まぁいいわ。そこまで知りたいなら教えてあげるわよ。そうね・・・先ずは前原くん、からどうかしらぁ? ・・・くすくす」
沙都子「け、圭一さん?!」
レナ「・・・・残念でした。レナは知ってるんです。圭一くんは生きてるって」
鷹野「ぷっ・・・・あははははははっ!! なかなか面白い事を言うわねぇ・・・・よぉく出来ました」
沙都子「えっ? じ、じゃあ圭一さんは・・・!」
鷹野「死んでなんかいないわよぉ? ちゃあんと生きてるわ」
沙都子「ほ、本当なんですの?!」
鷹野「・・・二度も言わせないでくれるかしら」
レナ「圭一くんの話はもういいです。圭一くんはレナが見つけますから。その話は止めて下さい」
鷹野「見つける? 見つけるも何も・・・・くすくす」
沙都子「な、何がそんなにおかしいんですの?!」
鷹野「さぁてね。だって、この話はもう終わりなんでしょう?」
レナ「・・・・・・・・・・」
鷹野「そんなに怖い顔をしないでよぉ。可愛い顔が台無しよ? くすくす・・・・」
レナ「早く次を話して下さい。次は・・・・魅ぃちゃんと詩ぃちゃん」
沙都子「・・・・えっ・・・? れ、レナさん・・??」
鷹野「あらあらぁ・・・・もしかして、沙都子ちゃんはなぁんにも知らなかったのかしらぁ?」
沙都子「えっ・・・? えっ??」
鷹野「レナちゃんも酷いわねぇ。沙都子ちゃんに ずっと黙ってたなんて・・・・あははっ!」
レナ「いいから! 早く聞かせてよ!!」
沙都子「・・れ・・・な・・・・さん・・・?」
鷹野「せっかちさんねぇ。もう少し、落ち着いて みてはどうかしら? とっても楽になれる 深呼吸のやり方、教えてあげてもいいのよぉ?」
レナ「・・・・くどいッ!!」
鷹野「・・・・残念だけど、その二人と私はまったくの 無関係よ。正直、私も驚いてるくらいだわぁ」
レナ「そうですか。それで?」
鷹野「随分蛋白な反応ねぇ・・・くすくす」
沙都子「・・・ぇ・・・・なに・・・が・・・」
鷹野「じゃあ、ジロウさんについてはどうかしらぁ?」
レナ「あなたが関わっているに決まっています。死んだ筈の あなたが、どういう訳かこうして目の前に立っている。 それだけで充分です」
鷹野「うふふ・・・・これはサービスよ。ジロウさんはね、 私の存在にもう少しで辿りつけたのかもしれないの。 まぁ・・・・入江所長のおかげで、私はシロと 思われていたみたいだけど・・・・くすくす」
レナ「・・・?」